白い巨塔は山崎豊子原作の全5巻の長編小説で、特に傑作と名高い作品です。
その中で2003年〜2004年に全21話で放送された、主人公の財前五郎を唐沢寿明が演じたドラマを紹介させていただきます!
今回は第3話のあらすじと見どころをお伝えします。
※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
前回のあらすじ
財前五郎(唐沢寿明)は、鵜飼医学部長(伊武雅刀)が見落とした膵臓がん手術を隠れて行い、大成功に終わりました。
舅の又一(西田敏行)は隠れて手術をしたことに対して、もしもの時の後始末に札束を財前に渡します。
財前はそれで鵜飼の趣味である400万相当の油絵を贈るのでした。
しかし、裏工作をしてまで自分の腕を試す手術をしたことが、鵜飼本人にバレてしまい。。。
第3話 登場人物
第3話の登場人物を紹介します
役柄 | 俳優 | 関係性 |
財前五郎 | 唐沢寿明 | 主人公・第一外科助教授 |
里見脩二 | 江口洋介 | 財前の同期・第一内科助教授 |
東貞蔵 | 石坂浩二 | 財前の恩師 |
鵜飼良一 | 伊武雅刀 | 浪速大学医学部長 |
財前杏子 | 若村真由美 | 財前の妻 |
財前又一 | 西田敏行 | 財前の義父・医師会副会長 |
花森ケイ子 | 黒木瞳 | 財前の愛人・ホステス |
東政子 | 高畑淳子 | 東の妻 |
東佐枝子 | 矢田亜希子 | 東の娘 |
岩田重吉 | 曾我廼家文童 | 医師会長・浪速大学医学部出身 |
佃友博 | 片岡孝太郎 | 第一外科医局長 |
鵜飼典江 | 野川由美子 | 鵜飼の妻 |
里見三知代 | 水野真紀 | 里見の妻 |
第3話 あらすじ
料亭「扇屋」
鵜飼医学部長が、財前から贈られた油絵をとりあえず「預かっておく」と言ったことに対し、又一は「ええセリフや」と笑う。
財前は困ってるのに、又一は的を得たように余裕があるね
そこに岩田内科を開業している地区医師会長の岩田(曾我廼家文童)が登場。
又一は「この辺の医師会の親分や、あんじょう挨拶しとき」と財前に紹介した。
岩田は鵜飼と浪速大学の同期で、医学部長選に金の力で鵜飼を選出した人物で鵜飼にとっては面倒な恩人であった。
それを聞いた財前は「今後ともよろしくお願い致します」と深々と頭を下げた。
又一が電話してた強大な相手は岩田だったのね
外科教授室
東(石坂浩二)は里見(江口洋介)を呼び出し、財前が執刀した手術について緊急性があったか問いただした。
里見は、「完璧な手術であり、多くの医局員にも見学できる体制をとるべきでした」とだけ答える。
東は「よく言ってくれたね」と、緊急性がなかったことを解釈した。
東は鵜飼に、教授会で財前を査問するよう申し入れ、鵜飼は「医学部長の私に一任してください」と伝えた。
鵜飼は自分の見落としがバレて、事を荒立てたくないからね
東は財前を呼び出し、緊急手術に関して査問教授会に出席するよう命じた。
ショックを受け教授室から出てくる財前に、医局長の佃(片岡孝太郎)は東に今回の件を話したのは里見であると告げる。
佃は里見先生が教授室から出てくるのを目撃したもんね。
クラブ・アラジン
財前は大学では話ができないと里見を無理やり呼び出し、「君のせいで査問にかけられる」と詰め寄る。
里見は「丁度良かった、教授会に真実を報告しようと思っていた」と財前の気持ちとは裏腹に正義を貫く返答。
財前は土下座して報告書を提出しないように頼むが、里見は聞き入れずに店を出た。
なりふり構わず土下座した財前。ケイ子は一部始終を見て冷静さで里見が優っていると感じる
東教授の家
財前の妻・杏子(若村麻由美)は、東教授の家に挨拶に訪れた。
昨夜帰宅後の財前の様子が不安気で荒れていたことに、教授選に何か関係していると察知したからである。
手土産にフランスパンを持参したが東の妻・政子(高畑淳子)は「うちはご飯党、パンは食べない」と素っ気なく言って立ち去る。
杏子はひるむことなく、「次はお米をお持ちします〜」と高らかに言った。
どっちも強気!負けてないね!
再び、料亭「扇屋」
又一は岩田の協力のもと、地区医師会が講演会を開き、鵜飼を招いて祭り上げる。
講演会を盛大に終わらせた後、岩田と又一は料亭・扇屋にて鵜飼の小宴を催した。
何やら妙に近づいて来る2人にただならぬ雰囲気を感じ取った鵜飼
ふすまの向こうには、財前が様子をうかがっている。
鵜飼は以前送られてきた高価な絵を返すと切り出したが、岩田と又一に口説かれ、「では名刺がわりにいただく」と言ったところで襖の向こうから財前が登場。
不意打ちをつかれた鵜飼は目が泳いで苦笑い
大学病院では
財前の査問は中止となり、鵜飼は東に電話で伝えた。
その結果に、東は財前が関与したと疑ったが、鵜飼は医学部長として一任されたことを正当化した。
東教授の総回診で、東は財前が手術の説明しようとすると患者の前で叱咤する。
「教授にでもなったつもりか」と先走った考えだと財前に言い放つ。
医局員たちがいる中、そっちのけでバチバチ火花が散ってる!
財前は、東が自分を見放すような事になれば「泣き寝入りをしない方策をとる」と宣戦布告、そして。。。
おわりに
第3話は2003年10月23日に「フジテレビ開局45周年記念ドラマ」として放送されました。
視聴率は、関東地区(ビデオリサーチ調べ)で19.3%!
その後も低下する事なく平均視聴率23.71%をたたき出し、約半年かけて放送されました。
財前助教授を演じる唐沢寿明は、なりふり構わず土下座をしてまで窮地を逃れることに必死です。
舅の又一を演じる西田敏行は、その財前のピンチを救うため必死に応援しています。
ともに教授への道に向けて、手段を選ばず突き進んで行こうとする行動に目が離せません。
第4話が待ちきれない〜!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
第4話もお楽しみに!