医療ドラマ【白い巨塔】第２話「贈り物」あらすじと見どころ

白い巨塔は山崎豊子原作の全５巻の長編小説で、特に傑作と名高い作品です。

その中で2003年〜2004年に全21話で放送された、主人公の財前五郎を唐沢寿明が演じたドラマを紹介させていただきます！

※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

前回のあらすじ

関西一の浪速大学病院で、第一外科助教授の財前五郎（唐沢寿明）は高度な手術スキルを持つ人物。

自信に満ち溢れた発言や行動に、教授である東（石坂浩二）から嫌がられる存在になっていて、

東の後任教授は財前にしたくないと思っています。

財前と同期で、第一内科助教授の里見脩二（江口洋介）は患者に寄り添う正反対のタイプで、見過ごされていた膵臓がん患者を見つけます。

里見は財前に手術を頼み、財前も貴重な症例で手術経験が積めるとやる気満々！

ところが膵臓がんを見過ごしていたのが医学部長の鵜飼良一（伊武雅刀）と知り、次期教授になることに問題が生じないよう、一度引き受けた手術を断ります。

そして。。。

第２話　登場人物

役柄	俳優	関係性
財前五郎	唐沢寿明	主人公・第一外科助教授
里見脩二	江口洋介	財前の同期・第一内科助教授
東貞蔵	石坂浩二	財前の恩師
鵜飼良一	伊武雅刀	浪速大学医学部長
財前杏子	若村真由美	財前の妻
財前又一	西田敏行	財前の義父・医師会副会長
花森ケイ子	黒木瞳	財前の愛人・ホステス
東政子	高畑淳子	東の妻
東佐枝子	矢田亜希子	東の娘
小西みどり	河合美智子	患者
黒川きぬ	池内淳子	財前の母
鵜飼典江	野川由美子	鵜飼の妻
里見三知代	水野真紀	里見の妻

第２話　「贈り物」あらすじ

財前（唐沢寿明）は、次期教授選を控え悪影響にならないよう、一度断った小西みどり（河合美智子）の手術を執刀させるよう里見に申し出た。

初期膵臓がんの症例は珍しく、外科医としての腕の見せどころでチャレンジしたくなったのだ。

第一外科の東教授（石坂浩二）が出張に出かける時を狙って、緊急オペとして処理すれば、東にも鵜飼にも知られないと考えた。

里見（江口洋介）は、手術を隠れてすることに反発し、「君の技術は確かだが肝心なところで間違っている」と言い放つ。

財前は「患者は君のおもちゃじゃない、医者として助けたいんだ。君と同じ気持ちさ」と正当化し里見を説き伏せた。

手術室

小西みどり（河合美智子）の手術は見事に成功し、財前と里見は互いに讃え合い、熱い握手を交わした。

財前「君の診断どおりだったよ、本当によく見つけたな。」

里見「見事なオペだった、素晴らしいよ。」

里見は滅多に出会えない希少なオペを、他の研究室メンバーにも見せてやりたかったと悔やんだ。

料亭「扇屋」

料亭「扇屋」で又一（西田敏行）は財前に、隠れて手術をしたことに対して東や鵜飼にバレた時に、弱みを握られると責めた。

財前は最も困難と言われる膵臓がんの分野に引き出しを増やしたかった、食道分野だけでは教授になってから行き詰まると主張。

その意気込みを聞いた又一は気を良くして、「あんたを絶対教授にしたる！しっかり後始末しときなはれ！」

画廊

財前は、クラブ・アラジンの常連である鵜飼の好みをママのケイ子（黒木瞳）に聞いていた。

翌朝、妻の杏子（若村麻由美）とともに画廊に出かける。そこに鵜飼が妻の典江（野川由美子）と鑑賞中であり偶然を装って近づき、挨拶を交わす。

その後、鵜飼好みの400万相当の絵を又一名義で鵜飼に贈るのだった。。。

岡山の母

財前は、柿を送ってきた母のきぬ（池内淳子）に、「うまかったよ、お母ちゃん。何もかもうまくいってる」と電話する。

きぬ「身の丈に合わないふりをして偉くなっても幸せになれると限らないよ」

財前「医者は腕だけでなく人格も必要なんだ」

鵜飼教授の邸宅

医学部婦人会の「くれない会」メンバーにより、典江（野川由美子）の誕生会が開かれた。

東の妻・政子（高畑淳子）と娘の佐枝子（矢田亜希子）、里見の妻・美知代（水野真紀）も参加していた。

佐枝子と美知代は、見栄の張り合いのような場になじめず、離れて息抜きしているところでお互い心を開いていた。

クラブ・アラジン

鵜飼はアラジンに財前を呼び出し、又一名義で送られてきた高価な絵についてどう言うつもりなのか問いただした。

財前は、今後もご指導いただきたい気持ちだけで深い意味はないと伝えると、鵜飼は小西みどりの話を出してきた。

財前は必死に言い訳を考え、鵜飼が膵臓がんを見つけたという手柄にすり替えた。

しかしそのことを東教授に報告していないことを知ると、賄賂を受け取ったと捉えられると面倒だと言い放ち、店を去った。。。

財前マタニティクリニック

閉院した暗闇のクリニックの廊下で、又一が誰かに電話。

「婿のことでお願いしたい事があって。。。あなた様の強大なお力をいただきたい！」

さいごに

第２話は2003年10月16日に「フジテレビ開局45周年記念ドラマ」として放送されました。

視聴率は、関東地区（ビデオリサーチ調べ）で21.６%！

その後も低下する事なく平均視聴率23.71%をたたき出し、約半年かけて放送されました。

財前助教授を演じる唐沢寿明、舅の又一をコミカルに演じる西田敏行。

ともに教授への道に向けて、手段を選ばず突き進んで行こうとする行動に目が離せません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます！

第３話もお楽しみに！