ある程度経験を積んだところで、話題にあがる研修「ファーストレベル」があります。
ステップアップのために受けてみないかまたは、受けてみようと言われる研修ではないでしょうか?
そろそろファースト行ってみる?
それって、よく聞くけど受けたほうがいいの?
認定看護管理者になるための教育機関で、ファーストレベル・セカンドレベル・サードレベルと段階的にステップアップしていきます。
ファーストレベルはその最初の教育課程です。
私は2018年にファーストレベルを受けて合格しました。
結果、受けてよかったです。
なぜそうなのか、私の経験をもとにメリットとデメリットを紹介します。
知っておいた方が良いこともお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ファーストレベルとは
日本看護協会では以下のように明記されています。
看護専門職として必要な管理に関する基本的知識・技術・態度を習得する
日本看護協会より引用
1)日本国の看護師免許を有する者
2)看護師免許を取得後、実務経験が通算5年以上ある者
3)管理業務に関心のある者
受講時間は105時間で原則、週に2〜3日を約3ヶ月間かけて受講します。
様々な専門分野の講師を招いて講義を聞き、グループワーク、発表、レポートを書くことが一連の流れです。
レポートの書き方は論理的に文字数制限あり、参考文献・引用文献など記載するときも細かい指示があります。
規定に反すると減点され、合格に左右されます。
メリット
以下、5つのメリットがあります。
管理に対する知識が増える
日々自分の業務をこなす事に集中していたので、管理の知識を得て仕組みに目を向ける機会となりました。
また、たくさんの専門講師の講義が生で聞けました。
ユーモアがあって惹きつけられたり、今でも心に残る講義があります。
講師の顔とお話、ずっと覚えてる
レポートを書く能力が身に付く
受講前に「受講動機」のレポートを提出し、選考を通過する時から始まっています。
受講後も教科目ごとにレポート提出があります。
論理的に文章を書くことが大事!
他施設の意見が聞ける
自分と同じような環境ではどのように対応しているかなど、意見が聞け、参考になります。
また、友達ができて悩みが共感でき、解決のヒントになります。
LINEグループで今でも繋がってるよ。
質問し合ったり、見てるだけでも参考になるよ。
違う環境でリフレッシュできる
環境が変わり、仕事を忘れて気持ちを切り替え、リフレッシュの機会となります。
施設にもよりますが、出張扱いで参加することができ、仕事から離れた時間ができます。
研修の方がいいわーという声も多々あり
両立は大変ですが気分転換となって時間の経過が早く感じました。
転職に有利
履歴書の経歴に書けて、転職時の書類選考時に有利となります。
入職中に受講するとなると、病院側も時間とお金がかかるので、すでに学んできた人なら選考理由の一つになります。
受け入れ側としては、ラッキーというか嬉しい人材ですよね。
デメリット
以下、3つのデメリットを紹介します。
時間がない
週に半分は本業の仕事をしながらになるので時間がなく、集中してレポートを書けない状態でした。
後半の休日は、ほぼレポートを書く時間になっていました。
値段が高い
受講料は、看護協会入会者で13万くらいかかります。
所属施設が負担してくれるところもあるようですが、私の場合はその半額は自己負担でした。
そして受講したからといって給料が上がるわけでもなく、あくまで自己研鑽。。。でした。
施設によっては、人事考課でボーナスアップなんてこともあるらしいよ!
受講料以外にも、テキストや参考書代が必要と申し込み用紙が添えられています。
全て購入すると約4万円相当!
高すぎっっ!!
調べてみると、同じものはネットでも購入できます。
通知にもわずかに割引がありましたが、送料は自己負担となってて。。。
ネットの方が送料込みでさらに安く買えました。
期間が長い
期間が長いということは、その間仕事に穴を開けることになります。
安心して仕事を任せ、フォローしてもらえる関係性が必要になってきます。
知っておいた方が良いこと
早めに受ける
シンプルに、受けるならできるだけ早い方がいい!
なぜなら周りがみんな若いから。
年齢なんて気にしないことが大事だけど第一印象がソレでした!
受講要件に、「看護実務経験5年以上で、管理業務に関心がある者」となっているので全員が管理職ではないからです。
年齢層は幅広く、下は30代から上は60代まで参加していましたが、そのほとんどが30代でした。
私は40代後半で受けたので遅いくらいでしたね。
また、早いうちから管理業務に関して学ぶことは仕組みを知ると理解した上で行動できます。
何も考えずにひたすら業務をこなすより効率が良いです。
終了審査について
欠席なく、期限内に規定通りにレポートを提出すれば、ほとんどの人が合格します
- 各教科目の所定の時間数の4/5以上の出席がある
- 各教科目でC以上の成績を修めている
- 終了審査を実施し、合格した者に終了証書を交付
私も満点はとっていませんが、合格できました。
私は修了証書さえあればいいものと思っています。
だってファースト受けたよーとかは話題になっても、判定いくらやった?までは話題に上がりませんから。
結果が全てだしその過程においてすでに多くのものを学べます。
しんどくても合格に向けて努力した達成感と人との出会い、交流が持てました。
テキストほぼ使わず
デメリットにも書きましたが、教科書は指定の分を揃えるよう通知がきます。
でも講義してくれる講師はオリジナルの資料のコピーを準備してそれに沿っての講義なので購入したテキストを使う事がほぼありませんでした。
せっかく買ったのに!
最初のうちは研修先に持参していましたが、重いので途中で持参することもしなくなりました。
レポートを書くときに参考や引用文献として用いるくらいでした。
事前に行かれた方が購入されていたらお借りするのがいいと思います。
数年前の分でも大きく内容は変わらないので新たに購入することはないと思います。
実際、メルカリなどでも使用後の教科書は売られています。
それでも購入が必要な場合は、看護協会からでなく自分で注文する方が少しでも安く買え、ポイントなどもゲットできます。
同じものなら、お得なほうがいいよね!
まとめ
以上、5つのメリット3つのデメリット、知っておいた方が良いことを紹介しました。
- 管理に対する知識が増える
- レポートを書く能力が身に付く
- 他施設の意見が聞ける
- 違う環境でリフレッシュできる
- 転職に有利
- 時間がない
- 値段が高い
- 期間が長い
- 早めに受ける
- 終了審査について
- テキストほぼ使わず
私は管理職になってすぐ、上司の勧めがありました。
向上したい、やってみたい!という気持ちがあり、挑戦することにしました。
私は、実は学び好きだったんだなと、大人になってから自覚しました。
学生のときに気づいて本領発揮できていればよかったんですが。。。
人との交流やたくさんの知識を得ることができ、文章を書く技術が身につきます。
自身の知識やモチベーションが上がるので、
メリットの方が多くて学ぶことが好きな方にはおすすめします。
ファーストレベルを受けるか迷われている方の、参考になればうれしいです。